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「音楽セレクション」の選曲基準

現在、音楽を紹介する企画をSNSやブログで展開しております。意図としましては、音楽家、そして一リスナーとして、深くて美しい音楽を紹介していきたいとの思いです。


以下の四点のバランスを元に選曲しています。


  1. 客観的価値(マクロ、文脈、歴史)

  2. 主観的価値(ミクロ、趣味・嗜好)

  3. 一般的価値(聴きやすさ、面白さ)

  4. 専門的価値(イノベーション、美学、理論)


音楽には絶対的な古典(スタンダード)は存在しませんが、音楽史の中で重要とされる作品や、音楽家の哲学の流れは存在します。同時に、一人ひとりの個人的な音楽観も歴史や文化の形成において重要な役割を果たします。客観的事実のみでは、それは音楽そのものではなく「歴史の勉強」に過ぎません。


例えば、最初にモンポウの「アンジェリコ」を選んだのは、客観的価値がありながらもあまり知られていない点と、音楽家として自分も主観的に影響を受けてる点からです。全体のバランスを考慮しての選曲でした。客観的な価値の強い作品から紹介を始め、徐々に主観的な好みや影響を受けた作品も取り上げていく予定です。現在は第一部として「ピアノ編」ですが、こちらも幅を広げていきます。


今の所は作曲家と演奏家一人につき一曲ですが、バッハやベートーヴェン、グールドやアルゲリッチなどは多くの作品がありますので、多少の被りは出てきます。作曲家、演奏家以上に、曲そのものを評価していく考えです。

 
 
 

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© Michi Nakayama

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